
季節の変わり目にやるべきこと|車の安全性と寿命を延ばすメンテナンス術
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日本の四季は、車にとっても大きな環境変化をもたらします。
春から夏、夏から秋、秋から冬、そして冬から春へ
この「季節の変わり目」は、車のパフォーマンスや安全性に影響するポイントを見直す絶好のタイミングです。
この記事では、季節の変わり目に必ずチェックしておきたい項目と、効果的なメンテナンスの方法をご紹介します。
タイヤの状態と交換時期の確認
空気圧と摩耗のチェック
季節の変わり目は気温変化が大きく、タイヤの空気圧が変動しやすい時期です。
空気圧が低すぎると燃費が悪化し、高すぎると接地面が減って制動距離が伸びる原因になります。
・チェック頻度:最低でも月1回
・適正空気圧:運転席ドア内側のラベルや取扱説明書で確認
タイヤ交換タイミング
・冬前:スタッドレスタイヤへ
・春先:夏タイヤへ
・摩耗限界はスリップサイン(溝深さ1.6mm)で判断
ワイパーとガラスケア
ワイパーゴムの劣化確認
季節の変わり目は、紫外線や温度変化でゴムが硬化・亀裂しやすい時期です。
拭き残しやビビリが出る場合は交換を検討しましょう。
ガラスの油膜・汚れ除去
春・秋は黄砂や花粉、夏は虫汚れ、冬は油膜・凍結防止剤が付着します。
油膜除去クリーナーで視界を確保しておくと、雨天や夜間も安全です。
エンジンルームの点検
冷却水・オイル交換
・季節の変わり目は、エンジンオイルと冷却水の劣化チェックに最適
・冬前は不凍液の濃度を確認
・夏前は冷却性能を確保するため補充・交換が有効
バッテリー電圧の確認
気温が下がる秋〜冬はバッテリー性能が低下しやすく、気温が上がる夏は液量の蒸発による寿命短縮が起こります。
電圧チェックや端子清掃を忘れずに。
エアコン・空調の調整
エアコンフィルターの交換
花粉やカビの発生を防ぐため、春や秋の変わり目に交換するのがおすすめです。
冷暖房の効きチェック
季節が切り替わる前に、冷房・暖房の動作確認をしておくと、急な気温変化にも安心です。
ボディ・下回りの洗浄
塩害・砂埃の除去
冬から春にかけては融雪剤、夏から秋は海風による塩害、春から夏は砂埃や花粉が付着します。
下回り洗浄で錆を防ぎましょう。
コーティングのメンテナンス
季節の変わり目はコーティング効果が落ちやすいタイミング。
撥水・親水コーティングを再施工することで美観と防汚性を維持できます。
備品・非常用品の入れ替え
・冬用スノーブラシや解氷スプレー → 夏は不要
・夏用サンシェードや扇風機 → 冬は不要
・季節に応じた常備品を見直すことで車内スペースを効率化
まとめ
季節の変わり目は、車にとって「負担の大きい環境変化の始まり」です。
このタイミングでの点検やケアは、トラブル予防・寿命延長・安全性向上につながります。
四季の移り変わりを楽しむためにも、定期的なメンテナンス習慣を取り入れていきましょう。